-----後輩アスリートにアドバイスはありますか?
50歳を過ぎるまでに運動習慣をつけておいた方が良いです。何か一つ運動習慣を確立していれば、体力は落ちません。60歳を過ぎて、未だにタイムの良い人は何らか運動習慣を持っている人です。
私の運動習慣はランですが、それはランが好きだからですね。やらないと生理的におかしい感じです(笑)
-----同年代(60歳代)の方に対してはどうですか?
同年代(60歳代)を見ると、以前一緒に練習してた人もランニングだけになったりしてます。トライアスロンに飽きてトレイル系になった人もいる。一度運動から遠ざかったら、戻って来れないと思いますね。ひどい怪我した人も戻ってこれない。
不整脈が出る人も多い。不整脈はアスリートには致命的かもしれません。負荷心電図、24時間心電図は取った方が良いですね。健康診断も重要です。私は人間ドックに毎年行ってます。
-----先輩(70歳以上)はどうでしょう?
70歳以上で運動できてる方は、生まれ持った体か、成長期に運動してた習慣があった人ではないでしょうか。昔運動してなかった人は半月板を痛める人が多い。骨格は年を取ってから運動しても作られない。10歳代の成長期に何をやっていたかで体の耐久性は全然違うと思います。
-----何歳くらいまで続けられると思いますか?
稲田さんが84歳でアイアンマン・ワールドチャンピオンシップにチャレンジされてるので、稲田さんは一つ大きな目標になりますね。
ただ普通に考えれば、年齢に伴って、足腰がダメになり平衡感覚も狂ってくる。そうすると最後に残るのは水泳ではないでしょうか。トライアスロンはダメでしょう。半月板を損傷した人でランはダメだがバイクをやってる人もいます。平衡感覚が狂わなければバイクはできるようです。