湯山幸寛61歳。今年2016年10月、トライアスリートなら誰もが憧れるアイアンマン・ワールドチャンピオンシップ(ハワイ島コナ)に出場し見事完走。年齢の壁など全く存在しないかのように、湯山さんのアスリートとしての輝きは日に日に増している。湯山さんはどうやって今に辿り着いたのか、今日までの軌跡に迫ります。
-----年齢を超えて、アスリートでいられる湯山さんはスゴいです!ぜひその秘訣を教えてください
はい、いっぱい言うことあります(笑)
長くアスリートでいる秘訣、確かにこの分野は暗中模索、誰も指導者がいませんね。私は19年前(42歳)からトライアスロンをやってますが、同年代の競技者はだんだんいなくなっています。なぜかある一定程度まで行くといなくなる。オリンピックディスタンスに出ていなくなる人もいれば、ロングディスタンスに出ていなくなる人もいる。特に60歳代に入ると、年代別の参加者は極端に減ります。
-----僕も60歳代から劇的に減るのが気になってました。ぜひ一緒に紐解かせてください。まず、トライアスロンを始めた経緯を伺ってもよいですか?元々スポーツは何かやってました?
中学からバスケットボール
中学から大学まではバスケットボールをやってました。足は遅かったんですけど、コートが狭いから何とかなってました(笑)。トライアスロンやってる人で、昔バスケやってた人結構いますよ。バスケやってると、走るのが好きになっちゃうんでしょうかね。自分なんかも遅いけど走るのは好きですね。
社会人になってから30歳くらいまでは、スキーやってました。そして31歳からウィンドサーフィン。これは38歳くらいまでやってましたね。ケアンズで一緒になった5年連続コナに行ってる室谷さんもウィンドサーフィンやってたんですよ。水泳は31歳から。突然スイミングスクールに通いました。でも大してうまくならなかったな(笑)。
トライアスロンは42歳から
37歳くらいの時、高級スポーツクラブから、庶民的なスポーツクラブが出てきて入りやすくなって、それでスポーツクラブに入りました。そこで友達ができました。その友達と一緒に、38歳から走り始めました。走り始めると、短距離よりも長距離が性に合ってるのが分かって、フルマラソンを初めて走ったのも38歳の時でしたね。
ジムの友達にトライアスロンやってるやつがいて「水泳やって、マラソンやって、あとはバイクだけじゃない?」って誘われて、42歳の時トライアスロンデビューしました。今61歳なので、19年やってますね。